トリプルの吉日

”栄養補給の一日”とすべく、9月末日の午前中、渋谷ホールでのJ.S.バッハ フランス組曲セミナーに出向きました。

赤松林太郎先生のセミナーだけに、満員御礼!

遠くは愛媛や長野からいらしてる方もいらっしゃるとか・・頭が下がります。

バッハがどのような意図で、どのような背景でインベンション・シンフォニア・平均律・フランス組曲・イギリス組曲・パルティータ・協奏曲等をそれぞれ作曲したか、とても興味深いお話しもあり、バッハの温かさ・人間味をいつも以上に感じる内容でした。

午後は渋谷駅を横断し、Bunkamuraル・シネマで「レディ・マエストロ」を鑑賞しました。

1900年前半、男性社会の中で才能と音楽への情熱だけを武器に、指揮者になる夢を叶えた女性のパイオニア、アントニア・ブリコの半生を描いたサクセスストーリー。ジェンダーあり、ロマンスあり、パワハラ・セクハラを受けながら、お金もコネもない女性が指揮者として成功を収めていく様はただただカッコイイ!!心に響く感動的なラストシーンでした。

終演後、マエストロの余韻に浸りながら、恩賜公園でお茶タイム。暑さの残る秋の夕暮れの中でのひとときはとても贅沢と思える時間です。

夜は東京文化会館でフォーレ協会創立30周年記念演奏会へ

井上二葉さんとジェラール・プーレ氏のデュオはフォーレの音楽に真摯に向き合う最良の演奏を聴く事が出来ました。これぞフォーレと思える音楽に拍手が鳴り止みませんでした。

失礼ながら井上二葉さんのご年齢は89歳、デュオを暗譜で弾かれるピアニスト魂と凜とした高貴なお姿に驚嘆し、年齢と時間を言い訳にしている自らを大反省しながら帰って参りました。

音楽は尊い!!思いを新たにした一日でした。