♫初リサイタル in 遠野

10月23日岩手県遠野市での高木香織さんの初リサイタルに行ってきました。

柳田国男の遠野物語でも知られる遠野は、城下町の面影を残す佇まいで、猫達(街中に沢山)が程よい距離を保ちながら人間の生活に溶け込み、落ち着いた風情の中、河童も天狗も座敷童子もいる!と思える不思議なところでした。

そんな地でピアノ教師として奮闘する高木さんは自分を育ててくれた地元の方々への感謝とピアニストを目指す子供たちへの想いをこのリサイタルに託しました。

高木さんは3人のお母さんでもあります。月に1度東京でのレッスンに通う生活を続けながらのリサイタル準備は中々できるものではありませんので、本当に素晴らしい!

都会では毎夜どこかで音楽会が開催されます。地方では年に数回、音楽会に足を運ぶ習慣も少ないので、地元でリサイタルを開催することは大きな大きな意味と価値があります。

遠野でリサイタルを!高木さんの熱い想いを受け、当日の会場は子供からお年寄りまで老若男女で満席でした。

本番が始まると食い入るように耳を傾け、弾き手と聴き手お互いの想いを受け取り、緊張した空気の中に温かい視線が注がれていました。
そして終演後の会場は日常とは違う高揚感に包まれ、皆さんの目には光るものが・・・。

遠野には”音”を共有できる人々の想いと暮らしがありました。
次回は民話とピアノのコラボ・・・遠野文化を継承する担い手としてこれからも頑張ってほしいです。